沁・仏陀の教え⑲~恋着~

 「金の切れ目が縁の切れ目」のことわざは有名ですね。意味はもう、おわかりだと思いますが、英語でも『So long as fortune sits at the table friends sit there(冨がテーブルについている限り、友人もそこに座っている)』という同じようなことわざがあります。生活するのにお金は必要ですが、貯金も借金もあの世までは持っていけません。物事に必要以上に深く執着することを「恋着」と言います。金銭に「恋着」している人は本当の人間関係がうまくいかないものです。蝙蝠が洞窟の中で超音波で飛ぶように、自分の地位や立ち位置を明確にする為にモノに執着し、見せかけの安心できる環境を見定めます。うまく飛べなくなった蝙蝠は自分の超音波に原因があるとは思わず、洞窟を移ります。IMG_1320

 お金持ちが権力を得られるとは限りません。お金自体はそれを使って何かをするための道具ですから、お金に「恋着」し、お金を得るためだけに奮起するのは本末転倒です。自分で働いて、得たお金ですから、どう使おうと、何を買おうと、それは自由です。ですが、お金はそもそも道具であり、手段なのですから、目的やハートをしっかり持ちあわせていないと、「死に金」になります。そして、次はあっと言う間に「死神」がやってきます。