アーバンネットワークの功罪

 先日の台風19号の接近にともないJR西日本は大規模な運休を決定しています。前日にニュースでも予告があり、周知されていたので、目立った混乱はなかった様ですが、後に賛否両論がありました。台風などの自然災害の規模は予想が難しく、運休しなかった私鉄に大きなダイヤの乱れが無かったからと言って、JRの判断が勇み足とも言えません。SN3O0445

 関西の私鉄の運行状態とJR西日本のそれとはそもそも大きく異なります。私鉄で相互乗入運転しているのは阪急と大阪市営地下鉄、近鉄と阪神、阪急、山陽電鉄等でそんなに複雑ではありません。それに比べ、JR西日本が提唱する「アーバンネットワーク」は大阪環状線や東海道本線、山陽本線をベースに広範囲で複雑です。同じホームで行き先が全然、違う事はごく普通です。貨物列車や長距離の特急も走っていますので、僅かなダイヤの乱れから生じる遅延、運休の復旧にも時間がかかりますし、問合せの対応や膨大なアナウンスも非常なる手間となります。幸い、13日は祝日で、OLYMPUS DIGITAL CAMERAテーマパークや商業施設、デパートも営業時間を切り上げ、早々に店終いとしています。台風一過の14日の平日の始発から通常運転にターゲットを置いたJR西本の賢明な判断に一票としておきたい心境です。

 私鉄王国と言われた関西の鉄道網を過密ダイヤと複雑な運行で一時はJRの一人勝ち状態を築いた「アーバンネットワーク」ですが、想像以上にアクシデントに弱い体質となっていましたね。今後の都市交通の在り方は大都市圏を中心に「トラブル回避と安全確保、そして通常運転」というテーマに知恵を絞らなければなりません。