宇佐神宮

 大分県宇佐市にある宇佐神宮は全国4万社あまりある八幡宮の総本宮です。本殿が国宝です。私の知る限り、拝礼の時に『二礼四拍手一礼』はこの宇佐神宮と島根県の出雲大社だけです。歴史は古く、6世紀の欽明天皇の時代までさかのぼります。ここは、大和朝廷からは遥か遠い九州の地ですが、平城京とは関係が深い神社です。CA3B0062

 奈良の東大寺の大仏は聖武天皇の発願で745年に制作が開始されました。約500トン近い銅を使っての大事業だけに、貴族を中心とした反対も懸念されました。そんな状況の中で、宇佐神宮から協力の託宣がでます。そして、八幡宮の全面的な応援もあって、金などは陸奥の国から献上されたという話です。

 また、弓削道鏡が皇位を狙った為に、偽りの神託が出て、その真相の確認に和気清麻呂が宇佐神宮まで派遣されます。結果的には道鏡を皇位にはつけてはいけないという神託が出たのですが、その報告で左遷となり、清麻呂は足の腱を切られ、大隅国に配流となります。これが、俗に言う“道鏡事件”[道鏡が称徳(孝謙)天皇の寵愛を受けて、権力を握った結果、皇位まで狙ったと言われる…]なのですが、称徳(孝謙)天皇逝去、道鏡失脚ののちに清麻呂は復位して、奈良に戻ってきます。こうして、ほどなく平城京は幕を閉じます。しかし、和気清麻呂は平安京でも活躍して、後世においても功績を讃えられています。東京都千代田区にも立派な銅像があります。