Daily Archives: 2013年5月5日

最初の一台、最後の一台

 IMG_3002左のカメラは私が高校一年の時にはじめて手にしたフィルム一眼レフカメラのペンタックスKMです。1975年にかつてのスクリューマウント(ネジ式)の名機SPFをほぼそのままKマウント化したボディとして兄貴分のK2、KXと三台揃って、Kシリーズとして登場しています。。余分な機構がないため に、性能はともかく故障することがない堅牢なメカニカルカメラでした。普及機に位置する機種で測光スイッチはレンズキャップによる外光連動の自動式でした。よって、カメラを使わないときはキャ ップを忘れずにしなけばなりませんが、電池を喰わないECOなカメラでもありました。
 ペンタックスとは1957年発売のカメラ「アサヒ・ペンタックス」の商品名が企業の名前として定着して、日本最初の一眼レフカメラを製造した老舗メーカーでもあります。そして、メガネレンズメーカーとして知られるHOYAと合併等を経て、現在は 株式会社リコーの完全子会社で、「RICHO」と「PENTAX」の二つのブランドで展開する「ペンタックスリコーイメージング株式会社」です。叡電1実はこの「RICHO」は1977年に大きな話題となった「一眼レフマウントの共通化」を「PENTAX」のKマウントを採用して実施しています。ユニバーサルマウントを目指し、規格を公開し、実現した“共通化”なのですが、当時の関係者は34年後にその相手の会社を買収するとは夢にも思わなかったでしょう…。この買収は私としては長年愛用してきた「PENTAX」だったので、少し残念に思いましたが、「RICHO」のHPの過去の製品紹介で、マウントの“共通化”を両社の友好関係によるとコメントしていますので、縁があったという事ですね。

 レンズは後に発売されたMシリーズの40㍉F2.8で、人気を博した極薄のパンケーキレンズです。若い頃からいわゆる銀塩カメラを何台が持っていて、デジカメに切り替える時に下取りに出したのですが、KMは値段がつかなくて、結果的に残ったフィルムカメラの最後の一台でもあります。右の写真はそのKMで撮影した貴船口の叡電で、使用レンズは当時一番安価だった55㍉の標準レンズでした。