Daily Archives: 2013年5月2日

太子に学ぶ⑥~無視~

IMG_2987 「愛の反対は憎しみではなく無関心…。」はあのマザーテレサの言葉で天声人語でも掲載され、CMでも使われていましたね。私は「愛する…。愛情を注ぐ…。」の反対語は「無視をする…。」だと思います。無関心もよくありませんが、わざわざ強調した行為として無視をすることは人間としてたいへん残念で、殺人等の犯罪以外では最も罪深い事だと感じます。無視をするという事は、その人の存在価値を認めない事になります。ですから、無視をされると辛いんですよね。

 ただ、無視をする人は、後々、その行為にきっと苦しみます。人に辛い目を与えた事に、いつか悲しむのです。無視をして得られる一時的な「優越感」や「快楽」は本来をそこから後に来る「苦悩」に苛む自分自身を救済してほしい故の「心無い行動⇒無視」IMG_2995なのです。集団社会なので少なからず組織においては、相手となる人がいます。そこで、相手を無視してすべて自分の都合や考えで行動する事はできません。ここで、自分の思い通りにならないという人間の永遠のテーマ的な問題が生じます。安易に組織の中で力のある上司にジャッジを委ねるのも手ですが、毎回、毎回という訳にはいきません。やはり、自分勝手な言動、心無い無視には限界があり、どこかで苦しみながら軌道修正しなくてはならないものです。

 聖徳太子の十七条憲法の第十条に「絶忿棄瞋。不怒人違。人皆有心。心各有執…。」とあります。現代訳は『憤りを絶って怒りの心を捨てましょう。人が従わないことを怒らなようにしましょう。人には皆それぞれの心が有り、それぞれに自分がこれだと思うことがあるのです。』と説いておられます。ひとりよがりの慢心は禁物です。工場長という立場だけでなく、一人の夫、父親、友人、仲間として謙虚に、安穏に暮らしていきたいものです。「この人とは合わない…。」なんて、思わない事です。相手を無視することは自分を否定する事に他ならないのです。