京都府木津川市山城町にある「蟹満寺」は真言宗智山の寺院です。創建年代については正確には不詳でありますが、発掘調査から飛鳥時代と推定されています。その後、江戸時代の中ごろに智積院の僧亮範が入寺し再興されました。よって、飛鳥時代の古いお寺ですが、真言宗です。木津川市は京都府ですが、南山城地域の古寺は神童寺や観音寺等、どちらかというと奈良色の強い寺院が多いのも特徴です。蟹満寺は「今昔物語集」に出てくる「蟹の恩返し」の縁起で有名で、実際にも蟹幡(かむはた)郷という古代の地名にも由来しています。創建当時は大寺だった様で、現在の本尊は国宝の釈迦如来です。この本尊の由来は諸説ありましたが、
創建時から約1300年、同じ位置に安置されてきたことが分かり、山城町教育委員会が2005年10月14に日に発表しています。 この釈迦如来坐像は高さは2メートル40センチの丈六、薬師寺の薬師三尊像と並ぶ古代金銅仏の傑作です。指の間に水かきのような縵網相があり、生きとし生けるものを、悟りの世界へもれなく救い上げて頂くという形相が尊くまた、ありがたい仏様です。しばらく本堂の立替えで見るのには予約が必要でしたが、昨年末に新しい本堂が完成し、今年の4月に落慶法要が営まれました。現在では新しい本堂の中に日本最古級の釈迦如来坐像が在って、一人でも拝観できます。