第70回正倉院展

 秋季恒例で第70回の節目を迎えた正倉院展も昨日、無事に閉幕しました。今回の出店品の目玉の一つが玳瑁螺鈿八角箱(たいまいらでんはっかくのはこ)で、長径39.2㌢、高さ12,7㌢の大きさで鼈甲(べっこう)や貝殻を加工して、花や鳥などの文様をあしらった豪華な献物箱です。先週時間を見つけて、覘いてきました。朝鮮半島に起源する「新羅琴(しらぎごと)」なども展示されていまいした。正倉院展の宝物や法隆寺の建造物や仏像の多くは、ある意味「奈良が忘れられた都…。」だったからこそ、略奪や盗掘といった被害がなかった気がします。平城京から長岡京、平安京に遷都されると人口も十分の一程度に減少し、宝物を守護する兵力も僅かだったのでしょうが、不思議な話です。

 私は毎年奈良の秋は正倉院展からスタートすると感じています。この時期に興福寺の北円堂や法隆寺夢殿の秘仏も公開されますし、奈良公園や正暦寺、談山神社などの紅葉スポットも見ごろとなります。京都と比べてアクセスが悪い分、自分だけの散策を楽しんで頂きたいと思います。