空蝉

 今年の猛暑で蝉も頑張って鳴いています。ただ、あまりの暑さなのか…道端で息絶えているのもけっこういます。地震の前は蝉が鳴かなくなるという話も聞きますが、今のところ奈良の蝉はよく鳴いています。ところで、空蝉…って言葉がありますね。この世に生きている人間の意味ですが、古語の「現人(うつしおみ)」が訛ったものらしいです。人間の人生は空虚なものだと言うイメージも感じます。俳句の世界では夏の季語で、蝉の抜け殻や蝉そのもので、能の演目や「源氏物語」五十四帖の巻の一つにも空蝉があります。カムイ外伝の第10話のタイトルが空蝉です。この回ではカムイが失明して、同じ抜け忍と出くわす話ですが、タイトルと話の関連性は難しいです。