2017★紅葉バスツアー②永源寺

 鶏足寺の後、岐阜県のお多良峡に立ち寄り、ドライブインでのランチの後、夕方…4時を回って臨済宗の大本山、永源寺を参拝しました。ここは関西屈指の紅葉の名所で狭い境内は大混雑でした。永源寺は1361年(康安元年)に創建され、開山は寂室元光(正灯国師)、開基は佐々木氏頼(六角氏頼)で本尊は世継観世音菩薩です。世継観音は秘仏でおよそ四半世紀に一度のみ御開帳されるそうです。

 この世継観音は開山の寂室禅師と浅からぬご縁がありました。37才にて中国への留学の時、寂室禅師がご帰朝の折に、海上で大きな嵐に遭遇されています。 この嵐の船上にて、禅師が静かに祈りを捧げられると、不思議にも海上に白衣の観世音菩薩が顕れ、ほど無くして濤風は鎮まり、一行は無事に帰国できました。その後、寂室禅師が永源寺に住まわれた時に、夜毎、寺の東の峰から光明が差し、禅師がそこを訪ねてみると石の上に丈一寸八分(約5㌢)の小さな観世音菩薩の像がありました。「かつて海上で嵐を静めてくださった観音様に違いない」と考えた禅師は中国から仏師を招き、中国の土で観音像を作り、その像の額の宝冠の中に先に見つけた小さな霊像を納めて御本尊とされました。後に、近江守護職の佐々木氏頼公の子、満高公が跡取りに恵まれず、この観音様に毎夜、祈願をされたところ、夢にお告げがあり世継をお授かりました。こうした事から、誰が言うともなく「世継観世音」と呼び讃えられるようになりました。また、寂室禅師が大陸からコンニャクイモを持ち帰ったのが起源とされる永源寺こんにゃくが滋賀県を代表する伝統食品として有名です。