Daily Archives: 2018年6月16日

西郷の顔⑤

 大河ドラマ「西郷どん」もいよいよ舞台が京都になって、明日はいよいよ寺田屋騒動ですね。寺田屋事件で検索すると1862年(文久2年)に発生した薩摩藩の尊皇派志士が鎮撫された事件と1866年(慶応2年)に発生した伏見奉行による坂本龍馬への襲撃事件と二つあり、もちろん明日の寺田屋騒動は前者です。端的に言うとこれは「薩摩藩志士粛清事件」で維新の魁となった事件です。この後、翌年にほぼ同時に天誅組の変、八月十八日の政変と続き、生野の変を経て煮詰まった尊王攘夷の熱い塊は煮えたぎって、禁門の変で一度大きく爆発します。尊王攘夷の急進的指導者が何人も何人も死んで一旦、ふりだしに戻った感もあったのですが、一度動き出した倒幕への傾斜は止まらなくなっていたのですね。

 先日、見終わった韓国時代劇の朝鮮ガンマンにも登場する金玉均(キム・オッキュン)という政治家は朝鮮の近代化を果たすべく、日本や中国と同盟し3国でアジアの衰運を挽回するべきだという「三和主義」を唱えています。この政治家も日本の明治維新を見習って、清朝からの独立によって朝鮮の近代化を目指し、甲申政変なる急進開化派のクーデターを起こしますが、清国軍の介入で3日で失敗しています。日本の明治維新とは事情が違いますが、アジアの国は西欧列強からの圧力と対峙した波乱の時代だったのです。