Monthly Archives: 10月 2013

新・そば処⑳

 今日で10月も終わりです。出雲の国も“神在月”が今日で終わるかと言うと、もともと旧暦の話ですので、11月になっても、しばらく行事などは続く様です。稲佐の浜は古来より国譲り神話の舞台であり、その場所で行われる神々をお迎えする神迎神事(かみむかえしんじ)は旧暦の10月10日、すなわち今年はSN3O013611月12日(火)の夜に行われます。ここでお迎えするのでこの日がスタートと言えば、新暦の10月が淋しくなりますので、私流の都合のいい解釈で新暦・旧暦合わせて二ヶ月の間“神在月”があると思えばよいと思います。

 さて、本日のお蕎麦屋さんはその神話の国の象徴たる出雲大社の近くのお店です。といっても歩くと10分位はかかります。旧国鉄の“大社駅の”(昨年の10月21日にブログでアップしています!!)前にある老舗で、何回かテレビでも紹介されています。前から土地の人にも美味しいと聞いていましたが、ようやく9月末の出張時にランチで立ち寄る事ができました。味は今では懐かしいとさえ感じられる割子そば本来の食感でつゆも少し甘めで、たいへん美味しく頂きました。この店には出雲蕎麦だけでなく、うどんをはじめご飯ものとしてチキンライスやカレーライスがラインナップされています。大衆食堂的な要素もあるお店で次回訪問時別メニューを注文したいものです

係長の隔壁④~感激力~

 10月10日は1964年(昭和39年)に開催された東京オリンピックの開会式の日ということで1966年(昭和41年)から国民の祝日「体育の日」として制定されていましたが、1999年(平成11年)を最後に翌年から「ハッピーマンデー制度」によって、10月の第2月曜日に変更されています。私の周囲でも10月10日を秋の良き日として結婚記念日にしていたカップルが何組かいましたが、まさか「体育の日」が変わるとは思っていなかったのでしょう。SN3O0039

 前置きが長くなりましたが、この旧「体育の日」が誕生日の営業係長がいます。私は社員の誕生日にメールを送ったりもしますが、細水社長もそうされています。先日、この係長は私と同行した時に誕生日に来た二通のお祝いメールにとても感動した話をしていました。嬉しかったと言う事は事実でしょうが、そうかと言って私と社長の誕生日に関心がまったくなく、メールを送る気が微塵もありません。私もその気がない人にお祝いメールを頂いても喜べないので別に構わないのですが、係長として喜怒哀楽を自分視点だけでなく、相手の視点でも考えて欲しいと思います。感激した事を自分の姿勢や行動に生かしてこそ“感激力”が養われるというものです。周囲の身近な人間が喜ぶこと、不快に思うことが分からなくて、お客様や仕入先様に配慮があるアクションが起こせる筈がありません。

 自分が感動や感激した事のおすそ分けは人生にとって大切です。これが基本的な生活の潤いにつながりますし、『人間は感動をエネルギーに生きていける。』は私の好きなキャッチです。何も最初からプロフィールを持ち歩いている訳ではありませんから、人間を好きなり、他人に興味を抱く“好奇心”がないと、自分も相手も“感激力”とは縁遠くなってしまいます。

series◆日中友好⑯~工場ランチ~

 IMG_350023回目の中国渡航から帰国して10日近く経ち、しばらく続いた日本食への感謝と感動も薄れてきました。中国出張で気を使う事の一つが現地での食事です。正直、ランチに町のレストランに行くと予め食べる事ができない(食べたくない?)メニューを申告しておかないとビックリするような料理が出てきます。誰かみたいに胡瓜やトマトが苦手というレベルは河合いいものです。いきなり鶏の足や丸ごと川魚が出されると困ってしまいます。

 印刷立会いや現場確認で工場に居る場合、そこの食堂メニューが出てくる時もあります。こうしたランチは飛び切り美味しいわけではありませんが、当たり外れがなくまずまずです。右上の写真が上海の印刷会社で左が杭洲の皮革工場での工場定食でしたがどちらもくせのない味で美味しくいただけました。SN3O0189

 中国への出張もしばらくないので、「日中友好シリーズ」もお休みです。そこで、ひとつ訂正をしておきます。無錫東駅はCRH(中国鉄路高速⇒中国の新幹線)の駅でしたが、無錫駅はCRHと在来線の両方の駅でした。無錫東駅は上海虹橋駅から無錫東→南京(南)→天津(南・西)→北京南へ向かう全長1318㌔にも及ぶ京滬高速鉄道(けいここうそくてつどう)のルート上にある高速鉄道の単独駅です。一方、無錫駅は上海と南京を結ぶ全長301㌔の滬寧都市間鉄道(こねいとしかんてつどう)で基本的に在来線である京滬線路線に平行しています。同じ都市に違う高速鉄道の駅があるとは思わず、片の無錫駅を在来線だけと勘違いしました。次回、無錫を訪問するときは2時間以上と高速鉄道の4倍の所要時間となりますが、せめて片道だけでも在来路線に乗車してみたいと思っています。

信・課長の壁⑬~信頼がそこにあるからこそ…~

 以下は、先日…とある会社の営業部長との話です。内容は地方の営業所から部長宛の連絡便に社用の封筒が使われていたので、送り主の部下を叱責した事を後悔されているとの事…。実はそれは新規受注の朗報で、封筒の中身は訪問先の会社案内と初回の受注商品の見積書が同送されていたそうです。本来、その会社のルールでお客様や仕入先様のみ社用の封筒を使い、社内間は汎用のクラフト封筒を使うことになっていたそうです。営業部長は新人時代に同じ事をして、総務部長にひどく叱られた経験があるからこそ、敏感に反応されたようです。しかし、営業課員は素直に指摘された事を受け止めていたので、尚更、少し厳しすぎたかと…。SN3O0087

 野球やサッカーだけでなく、スポーツ全般においても好調の時こそ、厳しいアドバイスが必要だと言う人がいます。「木強則折」や「浅い川も深く渡れ」等のことわざもあります。“楽観”は案外、“落胆”と隣り合わせなのかも知れません。評価を安易に世間に求めず、自分自身と向き合うことこそ必要です。調子が悪い時は技術的なものより精神的な言葉が効果的で、調子の良い時は想像以上にテクニカルサポートが理解できると思います。この…とある会社の話は、よく考えてみると“中身が始末書でなくて良かった!!”と思います。

 マネージャーともなれば、部下の指導は良い時にこそ難易度の高いレベルが求められ、その効果が期待されるべきものです。相手の状況やコンデションに配慮は必要ですが、トラブルや不手際があった時に「前から、気になっていた…。」とたたみかけるのではなく、気が付いた時に、その都度…適切な言葉が発せられる事が「信頼がそこにあるからこそ…の健全な上下関係」へ繋がっているのです。

新・散歩道⑰

SN3O0202 先日、稲刈りが終わった田んぼの端にある水たまりに流れてくる落ち水の底にアメリカザリガニを見つけました。ジャックとの散歩中の事であり、帽子を使って捕獲しました。モロコが一匹だけになった60㌢水槽にひとまず入れておきました。アメリカザリガニはもともと日本にはいないザリガニでブラックバスやミシシッピアカミミガメ(緑亀)と同じ外来種です。アメリカから日本に移入されたのは1927年(昭和2年)の事で、ウシガエルの餌として神奈川県の鎌倉食用蛙養殖場に20匹持ち込まれたのが最初です。この僅かな個体が輸入され、逃げ出して日本全国に広がったのですからすごい繁殖力です。私が住む奈良県大和郡山市の標高100㍍を超える水田地帯にどうしてやってきたのか不思議です。ウシガエルもアメリカから食用目的で輸入され、皮肉な事にアメリカザリガニと同じく逃げ出し、全国に繁殖しており両方とも『日本の侵略的外来種ワースト100』に選ばれています。他にはブラックバスことオオクチバスやブルーギル、セアカゴケグモ、カミツキガメなど時々、ニュースや新聞で話題になる自然界のギャングとして御存知の方も多いでしょう。

柿の日

 SN3O0214昨年の10月26日は「暗殺の日」としてブログを書いていますが、本日は「柿の日」、「きしめんの日」でもあります。「柿の日」は1895年(明治28年)のこの日に、正岡子規が奈良に滞在していて、あの名句「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」を詠んだ事にちなんで全国果樹研究連合会が2005年(平成17年)に制定しています。法隆寺の境内の池傍に句碑があって、確かその拓本も販売されていたと思います。一方、「きしめんの日」は愛知県の代表的な郷土料理のきしめんをPRする為に、食欲の秋の真最中の10月と、きしめんはつるつる感が特徴であることから「2(つ)6(る)」の語呂合せで愛知県製麺工業協同組合が制定しています。SN3O0222

 きしめんは中京圏に行った時ぐらいしか食べませんが、この日の為に先日、奈良で食べました。名古屋に本社のある和食レストランが奈良工場の近くにもあります。関西の中では奈良県は中京圏の影響を割と受けていると思います。愛知県に本社がある大手流通企業が運営する大手スーパーも県内に二店舗目が先日、オープンしていますし、おなじみのコーヒーショップも割と早くから店舗がありました。大阪や京都に比べ、奈良県には名古屋めしの代表格の「ひつまぶし」を提供する鰻屋さんもそこそこありますし…。まぁ、奈良と名古屋は近鉄での往来も多いと思いますので、経済的な交流はあって然るべきなのでしょう…。

深まる秋…。

 EPSON MFP image10月に入ると急に寒くなり、早くも暖房器具が登場しています。毎年、冷房も暖房もしない時期がほとんどなくなっている気がします。秋が深まるとともに、京都、奈良には観光でたくさんの人がやってきます。この時期だけ秘仏の公開等もあって、雑誌にも特集が組まれたりしています。そして、奈良最大の秋のイベントとなる「第65回正倉院展」が明日から11月11日まで奈良国立博物館で開催されます。約1250年前から守られてきた約9000点ある古の宝物の中から、今回は66点が選定されて出展されます。23年ぶり二度目に陳列される漆金薄絵盤(うるしきんぱくえのばん)をはじめ、聖武天皇ご遺愛の平螺鈿背円鏡(へいらでんはいのえんきょう)と屏風、仏具等がいわゆる目玉の品々です。宝物は中国だけでなく、遠くインドやペルシャから持ち込まれたものもあり、シルクロードの終着点の名にふさわしい年に一度の展覧会です。このブログでも何回か書きましたが、正倉院の宝物は文化庁の管理でなく宮内庁の管理ですので国宝級の宝物ではありますが、国宝の指定はされていません。 

 今年は松本清張の「火の路」を読んだ影響もあって昨年に続いて正倉院展には行こうと思っています。今回は招待券ではなく、写真の割引引換券しか手に入らず、いくら協賛している読売新聞の販売店でも毎年は無い様です。

series◆日中友好⑮~楽山大仏~

  先週末、10月18日(金)に23回目の中国渡航から帰国しました。最近、頻繁に訪中しているので、少し疲れ気味です。たまたまですが、出発する2日前のNHKスペシャル「中国激動」を見ました。サブテーマの「“さまよえる”人民のこころ」にみられる…問題の本質と方向性にギャップ があるのは何も海の向こうの話だけではないでしょう…。儒教や仏教の思想は乱れる世の中を、悩める人間の心を、遙か2500年以上も前から予想していたのではないかと思われます。IMG_1465

 動物愛護には人間も含まれているのでしょうか?世界の話では広すぎるので日本に限った話としてニホンアシカやニホンオオカミ、トキなど既に絶滅した動物があります。仮にもう一度過去に遡ってやり直す事ができたなら、絶滅を回避する選択肢、知恵を持ち合わる事が可能だったと信じたい処です。環境破壊とその恩恵のバランスで成り立つ産業の振興は否定できないでしょう。先日、中国では6本足のカエルの映像がテレビで流れていました。実際は氷山の一角だと思いますが、今すぐに我々にどうする事もできません。メリットからデメリットの引き算だけでは判断できない事もあります。マザーテレサをはじめ過去の偉人の言う「身近な善行」はとても大切です。親しい隣人との適切な人間関係や自分の地域の美化を疎かにしていては範囲を広げた活動で成果を得る事は不可能です。愛犬家を装い犬の散歩を楽しげにしている人が平気で大便をそのままにしている事にいちいち注意できない現実もあります。ただ、地道な「身近な善行」が大きなうねりとなり、世の中が良くなると信じたい心境です。

 写真は中国に行く度に思いが募る四川省楽山市の世界遺産「楽山大仏」です。行ったわけではありません。行きたい場所です。中国の業者の方が夏の旅行された時に撮影されたものをいただきました。この磨崖仏は弥勒菩薩で、日本で七福神としてよく知られる布袋様が、実は中国においては弥勒菩薩の化身とされているそうです。

桑名の鰻丼

 SN3O0201基本的にはひとりで鰻を食べる事はほとんど無いのですが、先日の桑名の多度大社参拝の折にはこのお店の案内の看板がいくつも目に留まりました。ひとりでしたが、昼時でしたので思い切ってお店に入りました。待ち客がいて、一組目の後でしたが、待つ事30分、二人掛けの席に通され、メニューが手際よく運ばれました。“ひつまぶし”はこうして鰻の話題をブログにアップしておくと、後日…機会も生れる気がしましたので“上どんぶり”にしました。DSCN0793“上どんぶり”は15分程度で運ばれてきました。鰻は焼きで柔らかく、タレは、少し濃い目ですが、適度に甘みがあってグーです。

 当日は晴天で多度大社に七五三で参拝した後の家族連れがたくさんいて、賑わっていました。ひとりで食べに来ているのは私くらいで、ちょっと場違いな雰囲気でしたね。鰻はご飯の中にも隠れていてたいへん美味しく頂きました。私の知る鰻店では間違いなく五指に入る名店です。

信・課長の壁⑫~覧古考新(らんここうしん)~

 先日、テレビで「人間万事塞翁が馬」の話題が出ていましたが、私の世代はこのパロディー版の「人間万事塞翁が丙午」という小説で元々の故事を知った人も多いでしょう。「人間万事塞翁が丙午」は1981年の第85回直木賞作品でその後、第13代東京都知事になった青島幸男の処女作です。オリジナルの「人間万事塞翁が馬」の意味は『人間、人生において良い事もあれば、悪い事もあって、それは予測しがたい…。』で、あまり不幸にくよくよし、幸せに浮かれいては良くない…という教訓として生かされる言葉です。この意味に至る故事の内容は各自でお調べください。SN3O0122

 「吝(やぶさ)かではない」という意味も、本来は“快諾”で『喜んで…積極的に…する。』という意味なのですが、最近は「嫌じゃないけれど、そんなに希望するならばやってもいいよ…。」という消極的な了承として使われている気がします。国会中継で苦虫を噛み潰した様な表情でこの言葉を使われると、こうなるんですね。また、「お手並み拝見」も相手の腕前や実力がどれくらいあるか冷やかに拝見するという意味で相手を少し見下した言い方ですので、使用には注意が必要です。マネージャーともなれば、自分で意味を調べる事が大切です。解らない事はメモにでも書き留めて、その日のうちにすぐに調べておくとすっきりします。故事を知り、それを調べて考えを新たにする事が『覧古考新』です。課長に必要なスキルと言いたいところですが、少なくとも役付者には知って、感じてもらいたい言葉です。